テストでは聞き取りだけ、書き取りだけで済んでいた英語ですが、実際に英語ネイティブの外国人と話す上では「聞き取って、内容を受けて話す」という相互のやりとりが生じます。特にネイティブ発音は例文無しには聞き取りにくいものも多く、「訪日外国人が増えたので看護師には英語が必要になってくる」と言われてもなかなか狙って経験も積みにくいものです。
そこでおすすめなのが医療英語をリスニングするアプリです。医療英語を学べるアプリはすでに多数リリースされていますが、それぞれのアプリで目的が異なっています。ひたすら医療英語の英単語を学んでいくものや、日常会話に出てくる医療英語を学べるものもあります。これらをどう選ぶかは、看護師本人の英語力や目的に応じて選んでいきましょう。
外国人患者と症状について、問診できるようにしていきたい人は「医療英会話」に着目したアプリを探しましょう。普段の診療や問診で複雑な病名や器官名を使用することは稀です。そうした英単語は覚えること自体は大切ですが、日常的な「今日はどうしましたか」「どこがどう痛みますか?」といった会話の方がより優先度が高いものです。
また日本語で問診する時の定型文や患者から返ってくる返事を参考に、それらを英訳する、そしてその英文をリスニングアプリ等に通して聞くことも手軽にやれる医療英会話の鍛錬方法です。もし地域的に外国人患者が多いなら、過去の症例から「どういった体調の崩し方をする人が多いのか」も加味し、まずは絞り込んだ習得をしていきましょう。